ピラティスってなに?ヨガとの違いやその特徴を解説!

実は、わたくし長瀬、ピラティスインストラクターでもあるのですが、ご存知でしたか(笑)

資格を所得したのは今から11年前。
東京時代は、私が所属する団体「PHIピラティス」では、知らない方はいないであろう、現東京支部の創業時メンバーとしてフィットネス事業の統括にあたっておりました。

※私のプロフィールや過去の経験についてはこちらでも触れております。
プロフィール
パーソナルトレーニングの費用対効果は?コストパフォーマンスを比較

その後、体への造詣を深める中で、ピラティスエクササイズをベストな形に変化させたり、様々なエクササイズをミックスすることで、ボディーメイクのベストなスタイルを築き上げてきました。

なので、私のベースにはピラティスがあります。

でも、皆さん、ピラティスって分かりますか?

どんなエクササイズか説明できますか?

良く耳にするフレーズかと思いますが、説明するとなると意外と難しいのではないでしょうか。
今回は、ピラティスとは一体何なのか。解説とともに、よく比較されるヨガとの違いも踏まえてお伝えして行こうと思います。

ピラティスとはなに?

いきなり脱線しますが、ピラティスのことを「ティラピス」と呼んでいる方、たまにいらっしゃいます。

「ティラピスでもなく、ティラミスでもなく、ピラティスですよ!」

これ、よくあるピラティスインストラクタージョークでございます。
触れなくても良いのですが、つまらない冗談を我慢できないお年頃ゆえに、ご理解いただけらと思います(笑)

それはさておき、このピラティス、今から100年近く前に行われていたエクササイズなんです。
今よりも医学も科学も進歩していないこんな前に、このような素晴らしいエクササイズがあったなんて驚きですよね。

そしてもう1つ。

今では、浸透したピラティスという言葉ですが、実は、人の名前だって知ってました?

ドイツで生まれた「ジョセフ・ヒューバータス・ピラティス氏」の名前から名付けられたエクササイズなのです。

ピラティスの歴史

ピラティス氏は、1880年ドイツのデュッセドルフ近郊で生まれました。
その後、第一次世界大戦時には、敵国人としてイギリス近くのマン島に収容されてしまうのですが、看護師として活躍することになります。
当時、ピラティス氏は、患者がベッドに寝ながらも回復治療ができるようにと、ベッドに試行錯誤、工夫を凝ら出します。
それが今で言う「キャデラック」というピラティスの器具。
この器具を使用し、現在のピラティスの中心的要素となる「コントロロジー」というエクササイズ理論を確立します。

戦争が終わり、保釈されたピラティス氏が、ドイツから向かった先は、アメリカ。
1926年、アメリカ・ニューヨークにて、このエクササイズ理論を広めるためにスタジオを立ち上げたのです。
このエクササイズ理論はあっという間に広まり、1940年代にはダンス界にその名を知らしめます。
1960年代初期には、ニューヨーク以外でも広まり出し、その人気はあっという間に世界へと通ずるものになりました。

ちなみに、ピラティス氏は1967年86歳でこの世を去るのですが、生存時、人握りにしか伝授しなかった少数のお弟子さんたちにより、これまでの「コントロロジー」という名から「ピラティス」という名前へと変わりました。
そこから、商標問題等が起るのですが、2000年10月には和解。
ピラティスという名がより万人に広がり、現在のように、多くの方に知られるエクササイズとなりました。

ピラティスとは?

以上の歴史的背景から述べるとピラティスとはこの通り。

☑元は、ピラティスとは人の名前。コントロロジーエクササイズとしてスタートした。
☑リハビリとしてスタートした体の機能を改善、向上するためのエクササイズ。
☑ダンサーから人気に火が付いた通り、ダンス・競技等のパフォーマンスを向上するエクササイズ。

という事が分かるかと思います。

でも、「より具体的にはどのようなことを意識し、実際に体を動かすエクササイズなの?」

まだ疑問が残りますよね。
次項目では、ヨガとの比較を踏まえてこちらを説明して行きたいと思います。

ヨガとの比較からみたピラティスエクササイズ

良く耳にするこの2つのエクササイズ。やったことがある方なら未だしも、やったことがない方には何が違うのか明確な説明は難しいのではないかと思います。

まずは、ヨガ!

ヨガに関しては、古代インド発祥の伝統的な宗教的行法で、心身の鍛錬を目的としたポーズになります。
そして、ヨガ、ピラティスともに呼吸を意識するエクササイズですが、ヨガの呼吸は「鼻呼吸」。鼻から吸って、鼻から吐くが基本になります。

まとめると、以下の通り
① 鼻呼吸
② 心の鍛錬も意識
③ 宗教的なポーズ

これらがヨガの特徴になります。

①鼻呼吸

ヨガの鼻呼吸は先ほどお伝えした通りになりますが、それに対し、ピラティスの呼吸法は「胸式呼吸」となります。
胸式呼吸とは、鼻から吸って口から吐く。
鼻から吸うことで、お腹の圧が抜けずに、体幹の安定性が増すことが期待できますが、口から吐くことで、よりお腹が凹み、圧が強く掛かります。

なので、お腹を凹ましながら、行う要素が強いのが、ピラティスと言えます。

そして、こちらは次項にも通ずるのですが、両者ともに、「呼吸」を意識することで、副交感神経へアプローチし、精神面のバランスを協調することも目的とされています。

※ただ…鼻呼吸や胸式呼吸ですが、副交感神経の部分でみると、若干不自然な呼吸に感じます。
本来の呼吸は、吸って吐くもの。
吐いてお腹を締めることばかりだけでなく、「吸って膨らませる!」このような呼吸動作を習得するからこそ、副交感神経のスイッチが正しく入ったリラックスした呼吸がなされることをお伝えさせてください。
ピラティスインストラクターだからこそ、その良し悪しをちゃんと理解したうえで記載致しました。

②心の鍛錬も意識

次項でもお伝えしますが、ヨガに関しては、宗教的要素が強いため、メンタル的要素を協調して、指導するインストラクターさんも多くいらっしゃいます。
自然、月の満ち欠け、波動など…。心と体を協調しながらのエクササイズとなります。

ピラティスに関しては、もともとはリハビリから派生したエクササイズゆえに、宗教、メンタルといった要素はヨガよりも少ないと言えます。

しかし、前項でお伝えした通り、呼吸によるメンタルアプローチや体を動かすことでの心身のリフレッシュ効果など、心への影響は、皆無という訳ではありません。

③宗教的なポーズ

実は、ヨガには「ワシのポーズ」「三日月のポーズ」「太陽礼拝」など、ポーズにそれぞれに、人間を取り巻く自然界や動物の名前が用いられています。
それに対し、ピラティスにはそのような宗教的な要素はなく、「部位」や「動作」がそのまま名前として用いられています。

実は、今回着目すべきは、「宗教的要素」の話ではありません。

では一体何をお伝えしたいかと言うと…「ポーズ」。

そう、ポーズをとるか、とらないか、なのです。

ヨガ場合は、先ほどもお伝えした通り、ワシ!三日月!とあるポーズをとることを目的とする場合が多いです。
太陽礼拝に関しては、動きながら行いますが、スタート、フィニッシュのポーズを意識するもので、その間の動き方はそこまで重要視されません。

それとは逆に、ピラティスでは、一定ポーズをとることもあるのですが、一番の目的は、ポーズよりも「ムーブメント!」正しく動くことを重要視します。

この場合の正しく動くとはどういう意味なのか。

より詳しく説明して行きたいと思います。

正しく動く意味

正しい動きとは、人間本来の動メカニズムに沿った動きのことを指しますが、より分かりやすく言うと、以下の通りになります。

骨が正常なポジションで動くこと

各関節には、正常なはまりというものが存在します。
そのはまりの中で安定したり、動くからこそ、痛みなくスムーズに体を使えます。
しかし、本来働くべき筋肉がサボっていたり、逆に頑張り過ぎている筋肉が存在すると、アンバランスが生じ、骨のはまりに崩れが生じます。

ズバリ!ピラティスはそこを修正します。

様々なエクササイズの中で、動作のクセを修正し、筋肉のアンバランスを修正、骨の動き、はまりを修正して行くのです。

なので、エクササイズ後は、もちろん心地よい疲労感もあるのですが、体がとても軽くスムーズに動くようになります。

そして、筋肉のアンバランスを解消する中で、使いすぎて太くなっている部位はしなやかに伸び、使えていないたるんだ部位はキュッと締まることで、細さが取り戻されます。
さらに、ピラティスエクササイズにより、本来の骨の配列へと導くことで、メリハリあるボディーラインを手に入れることが可能となります。

良いことばかり言っていますが、本当に良いことばかりなんです!

強いて言うならば、重りや高負荷を掛ける訳ではありませんので、筋肉のボリュームが欲しい方は、他に負荷を掛ける筋力トレーニングを用いる必要があるかと思います。

ただ、一般女性であれば、ピラティスエクササイズ内である程度キツい!と思えるくらいの負荷を掛けることは可能ですので、よりボリューミーに筋肉グラマーを目指す方はプラスで高負荷トレーニングをすることをお勧めします。

ピラティスの効果 <まとめ>

これまで、ピラティスの意味や効果を「歴史」「ヨガとの比較」「動き」からお伝えしてきましたが、まとめると以下の通りになります。

正しい動きを習得する

動作のクセ、骨の向きを意識しながら、正しい動きを習得することで、筋肉のアンバランスを解消する。

体がスムーズに軽くなる

骨のはまりも良くなり、筋肉のこわばりが改善されることで、体がスムーズに動くようになる。

しなやかに引き締まる

使いすぎてパンッと張っている部位、タルンッとゆるんでいる部位など、筋肉のアンバランスが解消されること。さらに、骨格ラインが整うことで、しなやかかつ、メリハリある引き締まった体が手に入る。

痛みの改善にも適している

始めは、リハビリからスタートしたエクササイズ。特に、私が所属するPHIピラティスは理学療法の考えに基づいており、ボディーラインの改善のみならず、痛みの改善にも最適。

お腹を締めることを意識したエクササイズ

ピラティスは、「胸式呼吸」を用い、お腹を締めながら行うエクササイズ。
お腹の引き締めのポイントは、負荷ではなく、骨格が整った上で、お腹を凹ますこと。
何をやってもウエストシェイプしなかったという方にもお勧めです。

今回は、このように歴史的背景やヨガとの比較からピラティスの特徴お伝えしました。

実際にスタジオでは、この素晴らしいピラティスメソッドと独自の骨格メイクメソッドの双方の良いところをミックスしながら指導させて頂いています。

それはときに、ピラティスメソッドだけでは、ベストな変化に繋がらないこともあるから。

そこについては、徐々にお伝えして行こうと思いますが、是非1度、この「ピラティス+α」を体感して頂けたらと思います。

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